都市の時代 大塩洋一郎論文集
あれ,ずいぶん久しぶりの更新ですね・・
忙しいわけではないんですが,最近暖かいせいか,なんだか眠くて・・
えっと,表題の本が,お仕事の机の上に回覧でのっけてあって,ぱらぱらと拾い読みしたんですが,これがおもしろくて,結局,2日がかりで読んでしまいました。
著者は,旧建設省総括審議官から花博の事務局長等をされた方で,本の内容は,都市計画法の制定経緯から都市の成り立ちに関するもの,交通と都市に関する考察など,多岐にわたっています。
一番興味深く読んだのは,日本だけが,県と市町村が二重に都市計画決定権者となっている,というくだり。
この理由を著者は,歴史的な地方統治の仕組みの中で,その時々の各省庁との相克を示しながら語っています。
帰ってきてからのお仕事で,一番とまどったのが,「なぜ市町村ではなく県が,この地方分権の時代に,都市計画区域マスタープランを策定しなければならないのか」ということでした。
結局,「都市計画法が前提する都市計画区域は,行政区域としての市町村の範囲よりも広い」のだと理解するほか無かったのですが,理論と現実は往々にして齟齬するもので,都市計画といいつつ旧建設省の補助事業しかのっていないとか,本件の場合は,例え隣接していても,都市計画区域は行政区域の中に定められている例が圧倒的に多いとかいうのが現状でして,で,この本は,なぜそうなのかが,結構深いレベルで語られています。
ちょっとおすすめです。
http://book.shinjusha.net/4787585266.html
