
先日,地球温暖化対策について,体系的に話を聞く機会があった。
おおざっぱに言えば,IPPC(気候変動に関する政府間パネル)で,温暖化の原因や影響などを研究し,その成果を受けて,「気候変動に関する国際連合枠組条約」を締結した国々が,京都議定書などを決定し,数値目標や施策に取り組む,という構図になっているようだ。
ただ,疑問点が一つ
「京都議定書で示された目標値をクリアしたとして,結果的に地球の温度は何度になるのか」
さらに,なぜ「京都議定書で示された目標値をクリアしたとして,結果的に地球の温度は何度になるのか」がわからないようになっているのか,がわからない。
いわゆる先進的な企業あたりが,「当社は○○することによって,地球の温度を○○度下げました」などと宣伝しそうなものだが,未だにお目にはかからない。その理由がわからない。
半日ほど,結構意固地になってネットを検索したのだが,見あたらない。
ちなみに,IPPCは,第4次評価報告書の中で,
- 人為起源の温室効果ガスの増加が,地球温暖化の原因とほぼ断定
- 21世紀中に,気温が,1.1度から6.4度上昇
- 21世紀中に,海面が,18cmから59cm上昇
- 21世紀後半までに,北極の海氷は,晩夏にほぼ完全に消滅
- 熱波,大雨,台風,ハリケーンは,今後強度が強まる
と報告しているのだから,温室効果ガス(CO2)の排出量(削減量)と気温上昇の(科学的厳密さではなくとも,相当因果関係レベルでの)関係式は立てているはずだ。
にもかかわらず,上記のような企業が出てこないのが,不思議だ・・・
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で,ここから本論
たばこを吸いつつ,先輩と雑談・・・
(私)「しなかったらこうなるという悪い話ばかりで,したらこうなる,という前向きの話がないのは,なんだか日本的というか道徳的というか精神論的というか脅迫的というかみんなやってますよ的というか・・・」
(先輩がポツリと)「・・・牛のげっぷやうんこは,車の排気ガスより影響がでかいんだよなぁ・・・」
げ・・・
・・・環境問題は奥が深い,と実感・・・
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(補足)
もちろん,そもそも地球は本当に温暖化しているのか,その原因が温暖化効果ガスであるのか,といった科学的な疑問や反論,議定書自体のスキームの不完全さに言及したものは,それこそ山のように出てくる。
しかし,この手の施策は,科学的厳密さではなく,合理的推定の下に進めざるを得ない。
その時点での知見に基づく最大限の努力が払われるべきであり,結果的に取り越し苦労になっても,それはそれで,いわば必要なコストだろうと思う。
(補足2)
グラフは http://caos-a.geophys.tohoku.ac.jp/bujunkan/studies/icecore.html から
やはり,地球規模の温度変化を議論するのに,1000年や2000年程度のスパンでは意味がないと思われるので,最も長そうなものを探してみた。
南極のアイスコアに含まれる物質の分析による,過去の大気組成と温度変化を調べた研究だそうだが,それでも35万年程度(ネアンデルタール人が出現した頃。日本では,旧石器時代でしたっけ(偽装発掘だったかな?))
全球凍結の時代(という表現がいいのか?)や,嫌気性の地球初期の生物を,酸素という毒が駆逐した地球の歴史もあるわけで,地球史レベルで,現在がどういう状況なのか,を知りたいなぁ,とおもうわけですだ。
(補足3)
2006年の国際連合食糧農業機関(FAO)の報告では、畜産は交通より18%多い温室効果ガスを出していると報告している。